在ハガッニャ日本国総領事館
総領事  清水 久継

在ハガッニャ日本国総領事  清水 久継さん

新年のご挨拶

 新年明けましておめでとうございます。グアムで新年を迎えるのもこれで3回目となりました。この楽園グアムで、日々潮風に揺れる椰子の木を眺めながら暮らしていると、いつしか季節の移ろいも忘れ、つれて日本への郷愁の念も薄れていくような気がします。それでもこうして、季節感はなくとも暦が改まるこの時期を迎えると、ふと日本の情趣あふれる新年の伝統行事などに思いが至るものです。

 そんな楽園グアムですが、地球儀を俯瞰すれば、昨年も各地で世界の平和と安全を脅かすような情況が継続、或いは新たに発生し、グアムを取り巻く安全保障環境にも少なからず影響を及ぼしたものと思われます。オバマ大統領は4月に訪日し、安倍総理との間で様々な課題につき協議しました。そして両首脳は日米同盟が地域の平和と安全の礎であり、日本の積極的平和主義と米国のアジア太平洋地域へのリバランスが、共にアジア太平洋地域の平和と繁栄に貢献することで一致しました。協議で沖縄海兵隊のグアム移転が取り上げられたのは言うまでもありません。

 日米首脳会談は11月のG20の際にも行われましたが、日米間ではその他にも外務・防衛大臣レベルで緊密に協議が行われてきております。こうした日米間の協議では、グアムの安全にも関わる北朝鮮の動向や東シナ海及び南シナ海における情勢についても話し合われ、両国は強い懸念を共有し日米が協力して対処することを確認しました。

 沖縄海兵隊のグアム移転については、2014年度の国防授権法が通過したことを受け、我が国は平成24年度、25年度及び26年度分のいわゆる真水資金として約17億円を米側に供与し、10月にはその最初の事業としてアンダーソン空軍基地整備事業が契約されました。

 日本にとっても米国にとっても、グアムの戦略的重要性は益々高まりつつあります。今年は戦後70周年という大きな節目を迎えます。グアムが日米関係強化の架け橋となり、そしてグアムと日本との友好の絆がさらに深まることを祈念するものです。