新年のご挨拶

在ハガッニャ日本国総領事館
総領事  清水 久継

在ハガッニャ日本国総領事  清水 久継さん
 新年明けましておめでとうございます。図らずもグアムで4回目の新年を迎えることになりました。潮風に揺れる椰子の木を眺めながら都会の喧騒とは程遠いのどかで平穏な日々を送っていると、つい季節の移ろいも忘れ日本への郷愁の念も薄れていくような気がします。それでもこうして暦が改まるこの時期を迎えると、ふと日本の伝統的な風情が妙に懐かしく思い出されるものです。

 昨年はグアム日本人会にとって誠に喜ばしい知らせがありました。高木会長がこれまでの日本人社会への貢献を称えられ天皇陛下より旭日双光章を授与されました。会長の叙勲は次代を担う日本人コミュニティにとり大いに励みになるものと思われます。心より祝意を表するものです。

 日米関係にとっては、昨年は戦後70周年という大きな節目の年でした。4月には安倍総理が訪米し、日本の総理として初めて連邦議会上下両院合同会議で演説を行い、かつては戦火を交えた日米が、戦後、和解を果たして強固な同盟国となり、世界の平和と繁栄に貢献してきたことをアピールしました。またオバマ大統領との会談では、沖縄の負担軽減が政府の重要課題であるとした上で、沖縄海兵隊のグアム移転がグアムの戦略的拠点としての発展を促し、米国の軍備再編政策にも資するとして、移転を着実に進めていく旨伝えました。そして10月には菅官房長官がグアムを訪問しました。我が国は沖縄海兵隊のグアム移転に対して総額31億ドルの資金協力にコミットしています。7月には懸案であった補足的環境影響評価書がまとまり、8月には今後の具体的な移転計画がRecord of Decisionとして発表され、さらには2016年度の国防授権法案も修正ののち成立したことから、今後、移転計画が着実に進展するものと思われます。

 日本にとっても米国にとっても、グアムの戦略的重要性は益々高まりつつあります。グアムが日米関係強化の架け橋となり、そしてグアムと日本との友好の絆がさらに深まることを祈念するものです。