今年はアメリカで10年に1度行われる国勢調査(Census)の年です。調査員が各家庭を訪問して行われるインタヴューは、3月2日より開始されており、既に調査に協力された方もいることと思います。

 米国憲法は連邦政府に対し、10年毎にアメリカ合衆国に住む全ての人を数える国勢調査を実施するよう義務付けています。その対象は単にアメリカ市民権保持者だけでなく、4月1日時点でアメリカ合衆国内(グアムなどの準州を含む)に居住する全ての国籍の人も調査に参加しなければなりません

 この国勢調査で得られたデータは、今後10年間、連邦政府の資金がどのように各自治体へ配分されるかの基礎資料として非常に重要な役割を果たします。また、将来的には、グアムで病院、学校の新設、道路の整備、新しいビジネスなどを計画する上での貴重な資料となります。

 そうした意味でも、皆様1人1人に事前に国勢調査の目的とその意義を十分にご理解いただき、より実態に近い、より正確な調査結果が得られるようご協力をお願いする次第です。

 さて、これから分かりやすく順を追って説明をしていきたいと思います。

 まず、国勢調査を行う調査員をCensus Workerまたは、Enumeratorと言います。既に書きました通り、3月2日から一斉に各家庭を訪問して、直接面談の上で調査を行います。その調査期間は、3月2日から、今年の6月30日までです。毎週月曜日から土曜日で、その時間帯は午前8時から午後7時までの間です。

 なお、日曜日は、訪問時に留守だったりした人からのリクエストに応じるためにこの日を充てています。

 国勢調査員は一見してすぐ分かるようになっています。調査員が乗っている車には、United States Census 2020 Guam Official Businessと書いたシールかカードが貼ってあります。また、調査員は黄色のベストを着用し、United States Census Bureauとプリントされた大きなショルダーバッグを持っています。更に重要なことは、調査員はグアム政府の職員証とアメリカ合衆国国勢調査員証の2種類を携帯しています。調査員を家・部屋の中に入れる前に、必ず2つの身分証明証の提示を求め、それを確認をしてください。

 調査を始める前に、調査員は必ずTitle 13 – Protection of Confidential Information(Your Answers Are Confidential)と書かれた書類を提示します。これには、アメリカ合衆国憲法第13編に基づき、国勢調査局は例え法執行機関向けであっても、回答者や会社を特定出来るいかなる情報をも開示できない。また、回答された個人データは憲法で保護され、政府機関や裁判所により、あなたにとって不利な証拠として決して使用されない旨が明記してあります。

 同様に、国勢調査員は、憲法第13編に基づき、生涯にわたり個人情報を保護することを宣誓してこの業務に当たっています。

 つぎに質問について説明します。基本的には世帯主となる方が家族を代表して回答することになりますが、場合によっては、答えられないケースが出てきます。例えば、配偶者や子供の2019年度の収入や勤務時間数などですが、もしも当人がその場にいれば、代表者が分からない部分を補足して回答することができます。但し、当人がその場にいない場合、調査員は当人の都合の良い日を確認して再訪することになります。調査用紙は、その家族構成員全員の回答が得られるまで調査員が保管します。

 主な質問の例としては、姓名、性別、生年月日、人種の他、建物に関する質問、学歴、収入など個人に関する質問があります。質問は家族構成員のすべてに付いて行われます。家族構成員とは、配偶者、子供、乳幼児、夫婦の両親、養子・里子、同居人、下宿者・寄宿人等がその対象者となり、その人数分だけ回答することになります。

 キー・ポイントは、3月中に戸別訪問があると思いますが、調査は、4月1日時点での家族構成になります。数えていけないのは、島外に行っている学生、兵役で島外に派遣されている家族の一員、4月1日時点で介護施設に入っている人、長期に病院に入院している人、刑務所などに投獄されている人です。反対に、4月1日には実際にグアムにはいないが、出張・旅行中で近じか戻って来る人は含める必要があります。

 調査にかかる時間は家族構成により違ってきますが、40分ほどになると予想されます。

 なお、一番留意すべき点として、調査員はあなたがアメリカ市民どうか、あなたのソーシャルセキューリティー番号、銀行残高、クレジット・カード番号等の個人的質問は決してできないことです。もし、その様な質問をされた場合は直ちに回答を打ち切り、事件をCensus事務所(645-2020)にレポートしてください。

 もし、あなたの留守中に調査員が立ち寄った場合は、訪問通知(NOTICE OF VISIT)という薄青色の用紙をドアや郵便受けの中に残していきます。そこには、再訪する予定の日が書いてあり、質問がある場合の受付時間帯と電話番号が書いてあります。無駄足を踏ませないためにも希望する曜日、時間帯を伝えると良いでしょう。また、自分の家ではなく、国勢調査事務所が準備するCensus Center(通常、メイヤー事務所など)で、面接を受けることも出来ます。更に、可能かどうか分かりませんが、日本語の話せる調査員を要請してみるのも良いかもしれません。なお、ホテルの観光客は調査の対象とはなりませんが、仕事や休養の関係で長期(2か月以上)にホテルに滞在している人、ルーム・ステイの従業員等は当然のことながら調査の対象となります。

 国勢調査の戸別訪問は4月中にはほぼ終了すると思われますが、もしも調査員が尋ねてこなかった場合は、国勢調査事務所(645-2020)に連絡をし、確実に数えてもらうようにして下さい。その為にも、国勢調査事務所では6月末まである程度の調査員を確保し、数え漏れがない様に万全を期しています。

 日本人会では、調査がスムーズに行われる様に、国勢調査事務所と協力して日本人会ホームページ、会報誌ラッテ、一斉配信などを利用して逐次タイムリーな情報提供を行うようにしています。また、今回の国勢調査を成功させるためにも、会員企業の皆様には、従業員の方の目につくランチルームやタイムカード・マシーンの傍に日本語のポスターを掲示するなどご協力を頂ければ幸いです。ポスターについては数に限りがありますが、日本人会事務所にお尋ね下さい。

 繰り返しになりますが、10年に一度行われる国勢調査はアメリカの憲法で規定された壮大な事業で、国籍を問わずアメリカに在住する全ての人が受けなければいけない義務です。皆様1人1人の協力がグアムの将来を決めます。グアムの人口の中に、+1として確実に記録を残しましょう。

国勢調査の詳細については下記の米国商務省国勢調査局のウェブサイト参照

日本語版

https://2020census.gov/ja
** このサイトの説明はアメリカ本土の国勢調査について述べております。
 その為、説明の内容がグアムでの調査のやり方、設問が全く違いますので、単に参考としてみてください。

ビデオガイドによる説明と差異があるのは以下の通りです。
・グアムでは調査員が戸別訪問をし直接インタヴューを行います
・調査票は英語による質問のみです
・質問の数が70ほどあります
・調査の所要時間は30分を超えることが予想されます

英語版

https://2020census.gov/en

*2020年米国国勢調査(2020 Census)より抜粋

グアム国勢調査事務所のウェブサイト
2020census.guam.gov(英語版のみ)

過去の国勢調査資料を見ることができます。