「夢があり、はばたく子」グアムに日本人学校を卒業して思うこと

グアム日本人学校卒業生 川本 将多

川本 将多さん 私は小学校3年生~中学卒業までの7年間をグアムの地で過ごしました。ちょうど日本経済が下降に向かい、多くの企業がグアムの地から撤退し、それと共に日本人学校の生徒数が年々減っていく状況の先駆けだったと記憶しています。最初、十数人いた同級生も卒業式のときには2人。しかも、小学校3年生の時からずっと一緒という腐れ縁の2人と一緒に卒業式を迎えました。ケンカもしたし、たくさん笑ったし、と互いをよく知っている仲間です。グアムの地を離れて早20年近く経ちますが、いまだに連絡を取り合い、年に1回はみんなで集まっています。きっとこれから先もずっとお互いを支え合える大切な仲間です。

 この仲間関係ができたのは、なによりも私たちと真剣に向き合い、尽力をしてくださった先生方、一番身近で支え続けてくれた自分の親を始めとした保護者の方々、人数が少ない…などと弱音を吐かず、何にでも共に全力を尽くしてくれた先輩や同級生、そして後輩。たくさんの人たちの支えがあったからこそ得ることができたものだと思います。なによりもそんな人たちに出会わせてくれたグアム日本人学校にいくら感謝をしても足りません。

 灼熱の太陽の下で行った体育や運動会、小学校1年生~中学3年生までが工夫をし、アイディアに富んだ発表をした文化祭の劇、少人数で協力し合いながら臨んだ毎日の授業、グアムの仲間たちと作った大切な思い出一つ一つが今の自分の糧であり、原点です。

 現在、私は香港日本人学校中学部にて英語教員として教鞭をとっております。そもそも教師になることが中学生の頃からの夢であり、そのきっかけとなったのはグアムで出会った先生の親身な姿勢や優しさ、そして厳しさに感化されたからです。高校に入学後は他の職業も考えることもありましたが、やはりグアムのことを思い出すと教員しかないという思いにかられ、その当時の気持ちを信じて大学も教員免許をとれる大学に入学しました。夢が叶い、香港日本人学校で勤務している今、夢を実現化し、充実した毎日を過ごすと同時にこの立場になり、初めて当時の先生方の苦労や生徒を思う姿勢というのを深く感じています。校訓である『夢があり、はばたく子』 夢の実現を目指して一生懸命翼を広げて、はばたきたいと思う力がここまで歩めることができた要因だと思っています。今、グアム日本人学校に在籍する小・中学生のみなさんにも、今、隣にいる仲間と共に大きな夢を持ち、羽ばたくことをしてほしいと強く願っています。自分の目指す姿は自分でしか作ることはできません。

 私にはもう1つ叶えたい夢があります。それは創立から現在にいたるまでのグアム日本人学校全出身者が一堂に会し、改めて絆を深めることです。グアム日本人学校大同窓会をすることが今の自分の夢になっています。原点回帰し、また新たな弾みをつけられる会を催せたらいいなと考えています。

グアム日本人学校卒業生 川本 将多