P.H.R. KEN MICRONESIA, INC. 佐藤社長   Vol.119

丹司 均さん

この度はKen Micronesia, Inc. 社長ご就任おめでとうございます。長年ORIXの重職についておられ、2012年にKen Corp.に移られたと聞いております。Ken Corp.がORIXと共同で初めてグアムに投資したのがPICでした。Ken Corp.とORIXとはどのような関係にあるのでしょうか?
オリックスには32年間勤務しました。オリックスはファイナンスの会社なので、自分もスタートはファイナンスからでした。中堅社員となった88年に自ら手を上げて不動産事業部門へ異動しましたが、当時からKENコーポレーションの担当者をしており、お互いが大変良いビジネスパートナーでした。

実はPICへの投資はオリックスからKENに持ちかけたのですよ。当時日本のファイナンス会社は海外融資に消極的でしたが、オリックスは既に世界各国へ事業展開しており、ノウハウが蓄積されていました。KENの先見性と綿密さが合致するものがあり、様々な共同投資ビジネスを担当者として行って参りました。そして、KENコーポレーションは元々都心部の高級不動産に特化した営業を展開しており、そのブランド力、資金力、経営理念、経営センス、先見性に大変共感するものがあり、お互いを知り尽くしたKENに5年前に転職致しました。

年々日本人観光客が減少してきて、日本人のパスポート保有率が24%というショッキングな数字です。幸いに韓国からの来島者数が伸びており、ホテルの部屋自体は不足しているようですが、既に5ホテルをグアムに所有する日本のメガ企業のCEOとして、いかにグアムをより魅力的なデスティネーションとして発展させて行くか、ご思案がありましたらお聞かせください。
全体としては日本の海外旅行数自体は増えています。しかし、Destinationの選択肢が他にも増えたことと、その時々の為替レートにも左右されます。また日本で何でも安価で手に入るようになり、海外でのショッピングの魅力が薄れてしまいましたしね。

まだアイデアレベルですが、Tumon Bay沿いの海岸にボードウォークを整備して、遊歩道を整備する事業や、日本のキャリアへLCCも含めて増便するよう働きかけることなどに取り組みたいと考えています。

食の改善は継続的に注力していくつもりでいます。肉や野菜の質の改善に関しては、KENがグアムへ参入してから良化したという評価を頂いていると認識しています。

また、グアム観光の目玉としての斬新さが不足している点については、2019年夏竣工予定の(仮称)ツバキタワーはグアムを新しいDestinationとして認識してもらうことで必ずや貢献できると確信しています。

日本では地方の祭りへもCool Japanとして海外からの観光客が訪れています。グアムではMicronesia Island Fairが行われ、週末に様子を見に行きましたが、各島の特徴が出ていてとてもいいイベントがあるのですね。

旅のキーワードは自然、歴史、文化、食、などが主ではありますが、グアムには音楽やスポーツがふさわしく、より海外からの参加者を募ることが重要だと思います。KENグループのみならず、グアム政府やGVBも一体となってグアム観光を盛り上げていきたいです。

最後に少しPrivateな質問をさせてください。ご出身は?グアム以外の海外生活は? ご家族は?
出身は千葉県市川市で東京中心の会社人生活ですが、転勤で石川県の金沢に3年、沖縄県の石垣島に5年住んだことがあります。海外赴任は今回が初めてですが、石垣島は人柄も気候もグアムと似ているので、グアムの生活に特に不便は感じていません。また、石垣島の冬場は避寒、自然、食を求めて中高年層の旅先として、安定した人気がある。これはグアムにも活かせることがあるのではないかと思っています。

2人の子供達は既に成人してそれぞれ独立していますが、日本で生活する妻とは毎日必ずラインで連絡を取っています。「当然でしょう(笑)」

インタビュー:編集委員 ウッドレー節子、塩澤伸江