PDNの日曜版 “On the fridge” 欄に表記農園ツアーの告知が掲載されていたので、申し込んだところ、最初の2回はすでに満杯で2ヶ月先の3回目のツアーにどうにか予約を入れることが出来たほどの人気ツアーであった。当日は午前10時に現地集合とのことで道順を詳しく聞き、Dededoの非舗装道路 “Swamp Road” をどこまでもドライブし目的の農園に着いた。ここデデド北端は政府が農業を営む島民に土地を貸し与えている地区で、コンクリの建造物は禁止されており、道路の両脇はトタン屋根の民家ばかりが散在する。

 会場にはすでに25,6名ほどの参加者が集まっており、受付でサインアップしてテントの中の椅子にすわり、主催者の挨拶と農園のオーナーMrs. Nelsonの講義が始まる。グアム銀行の資金援助のお陰でローカルは参加費が無料だ。主催者側にはグアム観光局も絡み、ツアーの人気次第で観光客にもオープンする計画なのだそうだ。ネルソン夫人は”Healer”と呼ばれるグアム薬草の大家の末裔で、幼少から学んだ島の薬草の知識をさらに向上させ、ご主人の力添えでこの薬草農園設立にこぎつけたとのこと。2013年12月にオープンしたこの農園は政府規定の農地にさらに2エーカーの特別追加農地を認可されたそうで、トータル2.5エーカーの広大な農園の薬草畠にはそれぞれ植物の写真とチャモロ語、英語、学術名の3種の説明の立て札が立てられている。

 参加者はネルソン夫人のガイドで一つ一つの植物の説明とその効能、利用法の説明を受ける。タイ料理などで使われるレモングラスは高血圧、関節炎、食中毒、不眠症などに効果があるほか、解熱剤としても使用できるそうだ。グアムのレッドライスの素アチョーテやグアバなどの実、サワーサップなども諸々の効用があるし、雑草と思って引き抜いてポイ捨てしていた草が実は薬草の一つであることを知るなど、驚きの連続であった。

 道端に白い小菊のような花をつける雑草、Guam Daisyは流感、痔、怪我、止血、リューマチなどに、棘がありピンクの花をつける眠り草は便秘、貧血症、下痢、血尿などに、シルバーブッシュは腹痛、リューマチ、関節炎、痛風などに効果があるという。農園には200種を越える薬草があり、園内ツアーは約一時間。その後は又テントに戻り、ドリンクとスイーツをエンジョイしながらの質疑応答の時間が設けられていて、ツアーは約2時間ほどで終わった。漢方薬と違い、煎じて飲むことをせず、ほとんどがジュースかサラダとして服用するのだそうで、あくまで「適量」が大切だそうだ。

 今日の医学の力で治らないと言われた病がこれらの薬草で治った例が多々あるそうで、熱心にメモを取っている参加者が多く、参加者の薬草への興味の深さが窺えた。ホリデーシーズンはツアーは休みで、1月から月一度のツアーが再開されるが、日本語の通訳をつけることも可能とのことなのでグループを組んで参加してみてはいかがであろう。

編集委員:S.W