私の台風体験記 Typhoon Pongsona

温暖化のせいでしょうか、グアム島に大きな台風が上陸することはめったになくなりました。しかしグアムに長く暮らしている方たちは、何度も台風の被害で大変な思いをされてきました。私の台風の思い出のなかで最も忘れられない体験をしたのが、2002年12月始めにグアムを直撃した台風“Pongsona”です。Pongsonaとは韓国語で鳳仙花。日本でも馴染みのある花の名前の台風ですが、グアム島に$52ミリオン(今現在で換算すると$74.8ミリオン)もの電気的損傷をもたらしました。台風前は海も空も本当に静かで、“嵐の前の静けさ“とは本当にこのことだなと会社のオフィスの窓からのんきに海を見ていましたが、台風後にはオフィスも全壊していました。台風は最初一方から激しい雨と風が吹き、台風の目が通過する時にいったん静まります。その時間が長いほど台風の目が大きいのですが、この時”目”の時間が2時間もありました。静まった時にシャワーに入った後に次の暴風雨が始まりました。反対から吹く風はかなりひどく、いやな予感がしたので窓際にあったカウチをどかした途端に瓦屋根が窓を直撃、私の頭にガラスの雨。幸いシャワー後に頭をタオルでくるんでいたままの姿でしたので足の小指を切る程度で済みましたが、次の日の朝カウチの上に瓦がありました。カウチをどかすタイミングがずれて、これが私の頭に直撃していたかと思うとぞっとしました。私の記憶では電気は1か月、水は2週間(島の箇所によっては2か月以上)ありませんでしたので、水の大切さを実感しました。また、カブラスアイランドのガソリンタンクも被害にあい、ガス不足でガスステーションは行列。私もご近所の方に会社まで乗せてもらいました。この後の台風から台風前には必ずガソリン補給はかかせません。今は日本やアジア地域に被害をもたらしている台風。アジア圏は木造の建物が多い地域ですので、毎回TVで台風被害の報道を見ると心が痛みます。

カブラスアイランドのガソリンタンクが火事に


<編集委員:K.P.>