興味は あってもほとんど調べたことがないのが年金制度ではないでしょうか。今回はそんな米国の公的年金制度について簡単にまとめてみました。

 公的年金はソーシャルセキュリティー又は、OASDI(Old-Age, Survivors, and Disability Insuranceと 呼ばれており、老齢年金の他にも家族年金 遺族年金 障害年金が含まれていて、傷害・障害、そして死亡の際に月々の手当てが本人もしくは 家族に支給されます。今回はその中で老齢年金について説明してみます。

 老齢年金は、40四半期の就労(10年分に相当)で受給資格を満たすことができます。次に支給開始年齢ですが、日本同様に段階的に支給開始年齢が引き上げ られていて、2009年から2020年の支給開始年齢は66歳です。1960年以降生まれの人については、67歳が支給開始年齢となるようです。また支給開始の繰上げ・繰下げの選択も可能で、繰上げにより62歳からの支給、および70歳までの繰下げ支給を選択することができます。繰上げ 支給については一定の減額、繰下げ支給については一定の増額が行われます。

 そして日本で国民年金・厚生年金に加入されている又はいた方 は、アメリカに居住していても年金を受給することが出来ます。特に2005年10月に、日米社会保障協定が締結されたことにより、アメ リカ合衆国の年金と、日本の国民年金・厚生年金を合算して受給することができるようになりました。どういうことかと言うと、日本の年金を 受け取るには、国民年金・厚生年金・共済年金の加入期間を合計して25年以上ないと、原則として年金の受給資格はありません。しかしながら〈日本での年金加入期間〉+〈20歳から60歳までの日本国籍での米国在住期間〉が25年以上、もしくは〈日本での年金加入期間〉+ 〈米国での年金加入期間〉が25年以上で日本の年金を受給することができます。

 例えば、日本で8年間サラリーマンとして働き、その後在グ アム17年目の日本人は日本で加入していた年金を受給できます。もちろんグアムで10年以上働いてれば米国での年金受給資格もある、とい うことです。さらに米国での就労が10年未満でも日本での年金支払い年数を足すことにより10年間以上となれば米国の年金受給資格を得る ことができます。

 日本で働いていた方や今後帰国される方は、この制度により恩恵を受けることとなるので忘れないようにいてください。

米国社 会保険のサイト
https://www.ssa.gov/

自分の おおよその年金額を算出してくれる米国社会保険のサイト
https://www.ssa.gov/planners/retire/anyPiaWepjs04.html

日本年 金機構(日本の年金とともに米国の年金をここで申請します)のサイト
https://www.nenkin.go.jp/

編集委員:M.F